【ネタバレあり】なぜこんなに『白夜行』に惹かれるのか。

恋に効く本の話。

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私は東野圭吾さんの原作『白夜行』の大ファンで、ドラマも映画もすでに何回も観ていますが、やっぱり何度観てもいいですね。

特にドラマ版は、DVDを購入したいと思い続けているくらい、大好きな作品です。

この記事では
なぜこんなに『白夜行』に惹かれるのかについて書いています。
ネタバレあります

小説版『白夜行』のあらすじ

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。

容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。

被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。

二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。

だが、何も「証拠」はない。

そして十九年…。

息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。

「BOOK」データベースより

東野圭吾さんの原作『白夜行』では主人公の2人、西本雪穂(唐沢雪穂)と桐原亮司の本人たちの心情が全く描かれていません。

それどころか2人の接点も全くわからない。

繋がりが全く見えないのに、確かに共に人生を歩む2人が描かれています。

2人の歩いた道は暗かったかもしれない。

でもお互いがお互いを照らしあって生きてきたことがわかります。

2人の行いは間違いだったかも知れない。

だけど、生まれた環境に負けずに上に上に昇ることをやめない雪穂と、そんな雪穂の為に生きている亮司は、すごく魅力的です。

あたしの上には太陽なんてなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。

白夜行p826

ちなみに白夜行の続編と言われている『幻夜』 もとっても面白いです。

『幻夜』を読むと、「雪穂って亮司のこと愛してたんやな」というのがわかります。

白夜行ネタバレ

一見全く接点のない、亮司と雪穂の2人は、実は手と手を取りあって白夜のような人生を共に歩んでいたのでした。

お互いがお互いのために、犯罪をも犯す。

全ての始まりは、2人が子供の頃、亮司が雪穂を守るために実の父親を殺害したことでした。

ラスト、亮司は雪穂を守るために自ら死を選びます。

そんな亮司を「知らない人だ」という雪穂。

なぜ雪穂は、唯一の太陽を失っても上へ昇ることをやめられません…それが亮司の願いでもあるから。

ドラマ版『白夜行』

ドラマ版の白夜行は、小説とは違い、白夜を歩く2人の心情が描かれています。

小説版とは全然違うのに、素晴らしい作品になっています。

キャストが豪華

まずキャストが豪華で、主演が山田孝之さんと綾瀬はるかさん。

刑事役の武田鉄矢さん、麻生祐未さん渡部篤郎さん西田尚美さんに八千草薫さんまで…ちょい役で田中圭さんと向井理さんも出ています。

綾瀬はるかさん、山田孝之さんの子供時代を演じられた福田麻由子さん泉澤祐希さんも素晴らしいです。

綾瀬はるかさんの美しさと切れ長の目、儚げで色っぽいところが雪穂にぴったりです。

(今での東野圭吾さんの作品を読んで、東野圭吾さんは目が切れ長の美女がタイプなのかなと勝手に思っています)

無邪気さも冷静さも、冷たさもあたたかさもあって、悲しい境遇の中、必死で生きる雪穂を見事に演じておられました。

山田孝之さんが演じる亮司がまたすごくよくて…。

雪穂を想い続け、ダクトの中を這いずり回る亮司の姿が胸に刺さりました。

とくに、山田孝之さんのナレーションが素敵で「なぁ雪穂…」だけで なんとも言えない、切ない気持ちになります。

作中に流れる曲が素晴らしい

白夜行のドラマの主題歌 柴咲コウさんの歌う『影』ももちろん素敵ですが、河野伸さんの音楽がすごい!すごすぎます!

切なくて儚くて、でも希望みたいな光も感じられる…音楽の力ってすごいなと思いました。

オリジナルサウンドトラック買おうかなぁ…。

あの世界観に浸りたいです。

葛藤しながらも、悪に手を染める二人の姿に心打たれる

原作とは違い、雪穂と亮司の気持ちが描かれまくりです。

それが原作とはまた違うけど、素晴らしい作品にしてくれています。

二人はモンスターではなく、ただ太陽の下、手を繋いで歩きたかっただけなんですよね。

葛藤しながらも、間違いを犯してしまう2人の姿に心打たれます。

映画は原作に近い

堀北真希さん、高良健吾さん主演の映画版は原作に近く、二人の接点がほとんど描かれず、年代も原作に忠実です。

19年もの長い年月を描いてるので、どうしても淡々と物語が進みます。

あと、切ないというよりは暗い感じです。

私は映画版の白夜行も好きですが、観終わったあとにズシンとくるものがあります。

唐沢雪穂という生き方

私が白夜行という作品に惹かれるのは、『唐沢雪穂』という女性の魅力に取り憑かれているのかもしれません。

たくましくて、強かで、スカーレットオハラのような唐沢雪穂。

私が男性なら唐沢雪穂のような女性に翻弄されたいです。

あっという間に始末されそうですが…。