「目立ちたい。幸せを自慢したい」そう思ったことはありませんか?
私は、ずっと、心のどこかで『夫婦で、もしくはどちらかが大成功して、金持ちになって今までバカにしてきたやつを見返したい』と思っていました。

でも、田辺聖子さんの本『人生は、だましだまし』を読んで、「動物の保護色のように、あたりにまぎれて生きたい。なるべく目立たないように生きたい」と思うようになりました。
『目立ちたい』ではなく『ひそかに、こっそり幸福の蜜をなめてるのがいい』と気付かされました。
夜道に日は暮れぬと心得よ。
怒らないように、こらえてこらえて、いつかパーッと発散したらいい。

【目立たぬように生きたい】田辺聖子さんの本は、読まなきゃ損

田辺聖子さんの本を読んだことがありますか?
読んだことのない方(特に女性)は損しています!偉そうにすみません。
田辺聖子さんの本は、「女性が幸せになる方法」とか「彼に愛されて幸せに暮す方法」みたいな、ストレートな本ではないですが、“女性が生きていく上で大切なこと”がたくさん書かれています。
田辺聖子さん『人生は、だましだまし』
人生は、だましだまし。
夫婦も、だましだまし。
夜道に日は暮れぬと心得よ。
急いでもしかたないやおまへんか。
いつか、また、どっかで、必ず、パーッと発散するときもおまっしゃろ。
怺えて、怺えて
田辺聖子『人生は、だましだまし』より引用
『怒らな損』みたいに、怒っている私ですが、怒ったってしゃあない。
むしろ、怒ったら損ですね。
人にまみれ、世間にまみれ、動物の保護色よろしく、あたりにまぎれるというのがー生きやすし、という。
なるほど。
そうやって、実はひそかに、こっそり幸福の蜜をなめてるのがいい、ということだろうか、自分の体調、自分の気分だけに忠実、というのは。
田辺聖子『人生は、だましだまし』より引用
ほんまやな、マラソンの先頭でもなく、ベッタ(最下位)でもなく、真ん中あたりに“まぎれて”いる。
幸せをいちいち自慢せんと、ひっそりと、自分だけで噛み締めよう、そう思いました。
『人生は、だましだまし保っていくもの』一生懸命になりすぎて、生きるのに疲れた人に、ぜひ読んでもらいたい一冊です。