自宅か施設か迷うな…在宅介護って大変なのかな?

在宅での介護は大変です…。
そして精神的や肉体的に、限界点があると思います。
なぜなら、特別養護老人ホームで働いていたときに、自宅での介護によって介護疲れがたまり、共倒れ寸前のご家族さんをたくさん見たからです。

そらまめ
特に、認知症のケアは大変だと思います…
介護って全く経験のない人からすると「老いたおじいちゃん、おばあちゃんとやさしくお世話をする人」というイメージがあるかも知れませんが、現実は常にう◯ことの戦いです。

そらまめ
とは言っても、施設も特養などは順番待ちがすごいですが…
そして、その際に罪悪感を抱かないでほしいです。
「住み慣れた家で家族の介護をしたい」と思うことは自然なこと。
だけど、介護士さんはみんなプロなので【我が家】のように穏やかに過ごしてもらえるように、工夫してケアを行っています。
目次
自宅での介護と施設での介護の違い

家族を介護する際に、慣れ親しんだ自宅か施設か迷われる方も多いです。
しかし、在宅介護には無理があります。
私が介護士として、要介護の方の介護ができたのは
- 仕事だから
- 一人ではなくみんなでお世話ができるから
- 自分の家族じゃないから
- 自宅ではなく施設だから
在宅で、一人で家族の介護を行う場合、真逆の環境ですよね。
特に自宅での入浴介助は難しいです。

そらまめ
そりゃキツイわ、共倒れするわ

介護の現実

「介護なんて誰にでもできる仕事」…何回も聞いて、何百回もネットで書かれているのを目にしました。
介護は、ある日突然降り掛かってきます。それは、悲しいことに女性に降りかかる場合が多いです。
介護の現実は、老いたおじいちゃん・おばあちゃんを人生の最期のときまで、やさしくお手伝いする…なんて世界ではありません。
現実は、日々う◯ことの戦いです。
おじいちゃんがう◯こを投げた、巡回に行ったらおばあちゃんがう◯こを全身に塗っていた、う◯こが出なくて看護師を呼んで摘便した…こんな感じです。
家族の介護を在宅でしている先輩は「赤ちゃんはいつかオムツがとれるけど、母は何年たっても何十年たってもとれない。終わりが見えないことがキツイ」と言っていました。
認知症は長いお別れ?

映画『長いお別れ』をみて知ったのですが、認知症はアメリカでは「Long Goodbye(長いお別れ)」とも表現されるそうです。
少しずつ 記憶を失い、ゆっくり遠ざかっていく。
以前特養で働いていたときに、すぐスタッフや家族を殴る認知症のおじいちゃんがいました。
おじいちゃんのご家族が「絶対に女に手をあげたりしない人だったのに…」と仰っていました。
昔とはかけ離れてしまった家族の姿を見るのはツライですよね。
5分に一回「トイレに行きたいんやけど」と言われても、食事の直後に「ちょっと私なんにも食べさせてもらってないんやけど!」と怒られても、仕事なら対応できます。(慣れてるし)
でも、自分の家族が認知症になったら、やっぱり昔の姿と重ねてツライです。
在宅介護:無理だと思ったら

在宅介護には限界点があり、無理だと感じるときがきます。
共倒れしないためにも
- ケアマネに相談して、ケアプランをみなおす
- 老人ホームなど高齢者福祉施設への入所を検討する
など、介護する側の負担を減らすことを考えてほしいです。
そして、絶対に罪悪感を感じないでほしいです。
大丈夫です、介護士さんはみんなプロです!
まとめ:介護・自宅か施設か
- 家族の介護、在宅か施設か迷われる方に伝えたいこと→元介護士は施設での介護をおすすめします
- 在宅介護には限界点があり、無理だと感じるときがある
- 家で家族の介護をするのは大変
- 介護を経験した人にしかわからない、壮絶なう◯ことの戦い
- 限界をむかえる前に、老人ホームなど高齢者福祉施設への入所を検討したほうがいい
- 住み慣れた家でなくても、介護士さんはプロなので安心して過ごすことができる(罪悪感を抱かないでほしい)